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万年筆


最近はやりの(?)ブックオフで購入した

「池波正太郎の回顧録」を読んでいたら万年筆が語られていた

名の売れた小説家だけあって いつでも使える状態の万年筆が

40本もあったとか、さすがに文筆家はすごいと思った

好みの銘柄は「モンブラン」であると書かれていた


この頃は使わなくなった万年筆、私も高校時代から使っていたが

普及品の安物だった、それでも一本しか持っていないので大事に使っていた

就職してからは少し上等の万年筆を購入して大事に使っていた

上着の内ポケットに入れて、二つ折りにして持ち歩いている内に

その大事な万年筆を落としてしまったことがある、一度だけなら許せるとして

二度も同じ失敗をして、このおちょこちょいの性格は今も変わっていない


中学生の頃、近所の友達が叔父様から貰ったという万年筆を持っていた

この万年筆はペン先がいまのボールペンのような、極細の軸で

中に更に細い針金が入っていて、インクが詰まらないように時折 カチカチと

動かしていないといけない代物だった

今の「修正ペン」と同じ構造になっていたように思う

ボールペンと万年筆の中間のようなものだった


就職して しばらくして大阪に住むようになり 通勤の帰りに見かけたのは

京橋駅前(通り)で泥まみれの万年筆を山積みにして

倒産した会社で借金のかたで引き取ったものと言って売っていた

万年筆の話が出ると この事が思い出される

「男はつらいよ」でも 寅さんが似たような万年筆を売る場面があった


京橋の商店街には「万年筆専門店」があって(現在は閉店)、ご主人とは

意気があって万年筆について教わった、店頭のウインドウディスプレイを

2回ぐらい注文を受けてさせてもらった、細かな商品説明のカードも

私が描いて、気ままに楽しんだものだった、その頃からのしばらくは

万年筆の黄金時代が続いていたのではないだろうか


その頃は ちょっとかしこまった手紙を書くときは万年筆で

ボールペンでは失礼なような気がしていた、

この頃はそういった気持ちは薄らいでなんでもボールペンで書いている

これも時代の移り変わりと思う、今はボールペンしか持っていない


最近のボールペンは品質が良くなっていて かすれたりするものは

なくなってきた、細字用、太字用など数本が机の上に転がっている

今も万年筆を愛用されている方もあり、デパートでは万年筆コーナーは

まだ健在の模様、販売もされているらしい


当時はペン先に「14K」と書かれたものが高級品と思っていた

最近の万年筆を一度使ってみたい思いになっている



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by grand-ant | 2017-08-27 20:16 | 想い出