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隣のイチジク

お隣のSさんの家には畑にイチジクの木がありました、
このイチジクが大変美味しかったです。
島根でもいろいろイチジクを食べましたが、
こんなに美味しいものはありませんでした。
もちろん大阪でも、どこの店で買っても、
あの味には劣ります。

もぎたてということもあるのでしょうが、
外側の皮も果肉もふっくらとして水分たっぷり、
口に運べば弾力のある歯ごたえ、
甘味も香りもすばらしかったです。
大きさもイチジクとしては大きい方でした。

この木は大きな木で崖際に生えていました、
木に登っても取れないイチジクがたくさん、
竹の先を二股に広げたところにイチジクをはさみ、
こねるようにして取っていました。

つまみそこなって下に落ちるのもありました、
そんなイチジクも拾いにいって取ってきました。
今ごろのテレビショッピングで見る、
高枝きりバサミがあったら便利だったのですが、
そんなものは無かったです。
我が家のイチジクでもないのによく食べました。

もぎたてのイチジクは乳白色の樹液がたらりと出てきます、
触るとかぶれるとかいわれて触らないように、
気をつけていましたがきれいな乳白色でした。

昔味わった味覚はほんとに美味しかったのでしょうか、
先日のトマトにしても、味覚を味わう器官の性能が、
今は退化してしまっているからでしょうか、
思い出を美化することで、
美味しかったと錯覚しているのでしょうか、
疑問は解消されません。
by grand-ant | 2005-06-10 08:33 | 想い出
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