人気ブログランキング | 話題のタグを見る

田園風景の記憶

山陰本線の車中から眺める景色は、
山と畑ばかり、大きな駅の周りでもビルはありません。
平野の広がるところでは田んぼと畑が続き、
幾何学的な地模様がきれいでした。

所々に農作業小屋があって、
お百姓さんが忙しそうに働いておられました。
季節によっては一面のレンゲソウの花がきれいだったり、
田んぼに張られた水が鏡のように見えたり、
緑と黄色のまだら模様の草原に見えたり、
日本らしい風景に見えていました。

各農家には牛が飼われていました、
田を耕す頃には牛が一斉に活躍している姿は、
普通の景色でした。

水田のあちらでもこちらでも、
何頭もの牛がスキを引っ張っていました、
クワを手にして耕している人達や、
多くの人が一列に並んで苗を植えていたり、
田園風景が思い出されます。

現代のような複雑な社会でもなく、
車窓からそんな景色を見ていると、
見る人の心にもゆったりとした時間が流れ、
いい時代ではなかったかなと思います。

食べる物や着る物には困る時代でした、
青春の希望を抱いてみんな都会へと出て行きました。
お金は無くても気持ちは豊かでした。

先日大鵬親方がテレビの中で言ってました、
「今の人は恵まれすぎて意欲を失くしている」と
強い日本人横綱がいない事に嘆いておられました。

「衣食足りて礼節を知る」とは言いますが、
今の日本は衣食もお金も足り過ぎて
礼節も意欲も置き忘れています。

田園風景を思い出して考えてしまいました
by grand-ant | 2005-05-26 06:48 | ニュース・評論
<< 風車の丘 出発の日の記憶 >>