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伊勢湾台風

昭和34年の忘れられないもう一つの出来事は、
出向地の愛知を襲った伊勢湾台風です。

何月何日かは忘れていますが、
台風のすさまじさは忘れられません。

窓のガラス戸が外れそうになるほど
強風が吹き出したのは真夜中でした。

風で窓が吹き飛ばされそうになって、
窓枠が大きくしなってくるほどの強風に、
寝ている場合ではなくなり、
先輩と二人は飛び起きて両手で押し返していました。

手では押さえきれなくなり畳を2枚起こして
窓に当てました、それを背中で支えるようにして、
1時間ぐらいは台風と格闘していました。

窓が壊れると天井が抜けて屋根も飛ばされます、
もう必死で押さえつけていました。
台風も去り何とか窓は壊れずに安堵しました。

朝になり外に出てみると家々の屋根は瓦が飛ばされて
無残な姿を呈していました。
すぐ近くを流れる矢作川に行って見ますと、
大増水でもう少しで堤防から水が溢れ出すところでした。
挙母近くは決壊しなくて幸いでしたが川下では
一大事になっていたことを、
その後のニュースで知らされたのです。

それから2~3日の会社の食事はクラッカーとりんご半分、
社員食堂は味気ないのに一層味気ない思いをしました。
あの藤田まことさんの「前田のクラッカー」です。

挙母にあった常務さんの留守宅は塀が倒れていましたね、
先輩と二人で半日がかりの大工仕事、修復しました。
地獄に仏とか言われて・・点数を稼ぎました。

名古屋のいとこの家もこれまた塀が倒れていました、
一人で一日かかってこちらも修復したものです。

経験した台風の中では最悪でした。


伊勢湾台風_d0007663_743818.jpg
ベランダに咲いています。
by grand-ant | 2005-05-13 07:47 | 想い出
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