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下宿の想い出

下宿をしていた挙母(ころも)から一駅先の上挙母まで
電車(名鉄)通勤をしました。

朝の電車の中はほとんどトヨタの関係者、
なっぱ服とか言っていた黄土色の作業服の人で
満員状態でした。

女性の人はさすがに私服で少し花を添えていました。
大卒の先輩はスーツでしたが、
私は半年間も黒の学生服で通勤しました。

名古屋のいとこのお嫁さんが見かねて、
スーツを買ってくれました。
濃いめのセルリアンブルーのスーツでした、
当時は既製服のことを首吊りとか言っていました、
ズドーンとした太い裾のその首吊りでした。

上挙母を降りると左の方へゆるやかな坂道を
300mも歩きましたでしょうか左手が工場の入り口です。
私たちは更に進んで広い道路を渡って100mぐらい先の
テクニカルセンターまで行っていました。

8時出勤で4時の終業、
夕方はたっぷりの時間がありました。
広ーい社員食堂で夕食、5時過ぎには下宿に帰り、
6時半にはお風呂屋さんへ、
判を押したような繰り返し、退屈な日々が多かったです。

映画をよく見ました、洋画は西部劇、
邦画は日活の渡り鳥シリーズだったような・・

大卒の先輩はパチンコが好きで、
勝った時はタバコを持って帰っていました。

この先輩はパチンコですられると、
スーツなどを質屋へ持って行ったり、
時には「ぼん、金貸してんか!」と言って、
給料の少ない私から借りてました。
私と違い妻帯者で京都に家族を置いての
単身赴任、よく帰宅していました。

下宿は小さな印刷屋さん、5~6人の従業員に、
女中さんと年頃の娘さんが居られ、
若夫婦はすぐ近くに別宅があり、かなり裕福なお家でした。
私たちの部屋にはテレビがありませんから、
階下の広いお座敷でたまにテレビも見せてもらいました。

こんなことをだらだら書いていましたら切がありません、
何を書いているのかわからなくなってきました。
短くをモットーにしながらつい長くなります。
続きはまた。 

 
下宿の想い出_d0007663_5272257.jpg
ベランダの花(クロリンダゼラニューム) 
by grand-ant | 2005-05-11 05:30 | 想い出
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