黒の試走車

愛知の自動車会社に出向して、
鮮明に記憶していることが2~3あります。
その一つが黒の試走車です。

工場の隅に作ってあったテストコースを、
まだ免許を取っていない私は助手席に乗って、
時々燃費テストに連れらて走りました。

燃費のテストだけでなく、ボディーの強度、
振動、または耐久度も調べていました。
将来発売予定の試作車ですから、
外観が分からないようにボンネットや屋根をシートで覆って、
テストコースを何周も走ります。
仮ナンバーを付けてテストコース以外の一般道も走りました。

私たちの車は小型トラックでした、
別のチームはスポーツ車に黒いシートを被せて、
愛知を出て富士のテストコースまでも走っていました。

それを偵察していたマスコミに写真を撮られ、
週刊誌に黒いシートで覆われた写真が載りました。
ちょっとしたニュースだったのです。いや、事件でした?
その時は有名なドライバーが運転していたと記憶しています。

シートの下にはマットを入れて
デザインが推測されないようにカムフラージュしたり、
某自動車との新車競争が激しかった時です。

某自動車が新車を出すとそのあくる日には
試作工場でばらばらに分解されていました。
こんなことを書くと守秘義務違反になるかも分かりませんが、
もう40年も経っていますからご容赦願いたい。

そんな「黒の試走車」は小説になって映画にもなりました。
某自動車も同じことをしていたと思います、
自動車と産業スパイを扱った物語だったと思います?
たまたまシートが黒だったからこんな言い方でした、
もし赤であれば「赤の試走車」だったでしょう。

当時の最高級車は輸出車仕様のトヨペットクラウンカスタムです、
でもアメリカでは トイ ペット クラウンと皮肉られたぐらい、
まだ日本車の本領は出ていませんでした。
トイ カー と言われた時代から
今は日本車の優秀さは世界中に知れ渡りました。


d0007663_662691.jpg
我が家のベランダであやめが咲きました。
[PR]
by grand-ant | 2005-05-08 05:48 | ニュース・評論
<< 阪神只今首位 事故の憂い >>