冬になると祖母の手は「あか切れ」が沢山できていました、
寒くなって水仕事をすると思い出します。 貝殻に入った硬く固まった薬を削り取って、 傷口の上に載せ、熱く焼いた火箸を当てるのです、 ジュウーと溶けて傷の中に薬が浸み込んでいました。 今思えば乱暴な不思議な治療法で、 そばで見ていて熱くはないのかと心配しました。 このあか切れに塗りこむ薬は「はまぐりの殻」に入ってました、 黒っぽい色のグリセリンのような軟膏です。 あの頃はいい薬がなかったのかなかなか治らなかったです。 お医者に掛ることも少なくこんな民間薬で済ましていました。 貝殻に入った薬はこれだけではないです、 「たこの吸出し薬」?とか、火傷の薬もありました。 新しい薬は細い紙で封印されてました、 使うときにはこれを破って貝殻を開けてました。 貝殻の容器からガラスやスチール製になったのは、 私が中学生頃からです。 この頃から急速に世の中が変わっていったような気がします。 .
by grand-ant
| 2005-11-20 06:32
| 想い出
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