子供の頃 Ⅱ

私の島根の田舎では、
ひと月遅れの4月3日がひな祭り。
男の私には関係なさそうなものだが、
なぜか毎年子供だけの5~6人で
村の真ん中にそびえる?城の山へ登って、
お弁当をいただいていた。

四方を山に囲まれた山奥で、
谷を分けるように一本の川が流れている。
その川に沿って細いバス道がうねるように通っている、
山陰の大田から広島の三次に抜ける幹線道だ。
山の上からこの道を行き交うバスやトラックを見ながら
ひな祭り用に作ってもらったお弁当を食べていた。

城の山(じょうのやま)の山頂は、
上の部分をスパッと切り取ったように平らで、
当時は畑になっていて野菜が植えられていた。
かっては小さなお城が建っていたということらしい。

独立した山であるから視界は360度、
でも四方の山の方が高く、見える範囲は狭いので、
小さな盆地の中のことである。
子供心に四方の山を眺めて、あの向こうには何があるのか、
どんな世界があるのか興味は尽きなかった。

それから20年後、車で帰郷した折に、
北側の山の向こうに行って見ることができた、
そこは島根の最高峰1126mの「三瓶(さんべ)山」がそびえていた。

この三瓶山は遠足で毎年行っていた。
山頂ではなくふもとの草原まで、
何キロあったのだろうか山越えの遠足であった。
にわかにこんなことを思い出した。

南側の山向こうにはまだ行っていないが、
そこは更に山奥の「大和(だいわ)村」があるようである。
昨年この村とは合併して新町名が「美郷町」になった。

まだ行っていない新しい所へ行くと、
気持ちが高揚し、
なんとなく満たされた気持ちになってくるから楽しい。
いつか行ってみたいものである。
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by grand-ant | 2005-04-03 13:39 | 想い出
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